リスザル　メス　推定６歳　名前：アドレ
両足膝下から足先までの肥大。
足先肥大のため、指が常に開いている。
膝、足首共に曲げ伸ばし可能。歩行困難。腰を床にこすって移動。
下半身のみ断続的に激しい大きな痙攣。
肥大部、触ると硬い。
呼吸、顔色、上半身、毛並み皮膚などに異常は見られなかった。
発疹無し、発熱も見られない。咳無し。
健康であったなら、メスにしては大きめ。
体は曲がって見えるけれど、尻尾は動き、
糞尿によるただれや床ずれは無し。
尻尾先ハゲ。尻尾骨若干衰退気味。
ガリガリで背骨が飛び出している。

写真だと分かりにくいのですが、両足が左右共に異様な膨らみ。

一見ルパンよりは元気そうに見えましたが、動きを見ていると
上半身しか動かず、腕を使って腰をすりながら移動していました。
また、震えというよりはもっと激しい痙攣のような動作が断続的に
起こる様子でした。

一度お店を出て連絡をくれた友人と相談。
とりあえず病院に連れてゆきたいけれど、我が家には手術後のルパン
がいて、とてももう一匹今看病するのは無理だと思いました。
治療の必要な子は時間や労力ももちろんですが、
とにかくお金もかかってしまう事を含めて相談しました。
また、治療したとしても本来のリスザルの状態に戻る事は
ないだろうと感じたので、里親を探す事も難しいのではないか
という話になりました。
悲しいけど、きりがない？という言葉も出ました。

たくさん話しましたが、難しいからといってじゃあこのまま
見なかったことに出来るかと言えば、私も友人もそれは嫌で、
出来ることだけはやりたい、治療だけでもやりたいという話になり、
ルパンを診ていただいている田園調布動物病院の先生に写真を
見ていただき、相談しました。

ウィルス性の骨肥大だったら家の子たちへの感染が恐いとか、
進行性のもので今後どんどん体中変形したらどうしようとか、
一度お店から持ってきちゃったら、もう返す事は出来ないし、
里親が見つからなかったらどうしよう・・って、
先生に泣き言いっぱい言って相談。
先生が、実際に診察してみないと何とも言えないけれど、
やりましょうよって背中を押してくれたので決心しました。

昨夜友人がお店からアドレ（名前）ちゃんを
我が家まで連れてきてくれて、そのまま病院へ行きました。
元の飼い主さんとも電話でお話しし、詳しい話を伺いました。
元の飼い主さんも数年前病院に連れて行ったことがあったそうです。

ルパンよりも力は弱く、抵抗も出来ない状態。
持ち上げたらそのままだらっとしてしまう状態だったので、
麻酔はかけずに血液検査やレントゲン検査をし、
過去の状況とも合わせて考えていただいた結果、
ルパンと同じクル病の可能性が高いという事でした。
腕の骨も少し肥大しているようでした。
腕や足が太くなっていて、毛並みも良いので、一見すると
肉付きの良い状態に見えますが、触ってみると太いのは全部骨。
背骨もボコボコ飛び出して、ほとんど肉がありません。


後でもっと分かりやすい画像をアップ予定ですが、
骨が肥大しているのが分かると思います。
また、肥大しているだけではなく、スカスカの状態。
足だけではなく全ての骨が弱っていて、すぐに骨折しても
おかしくないような骨です。
先生も、私の負担を考え協力してくださいました。
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ルパンと同じクル病の可能性が高いと聞いて
恐い病気ではなかった事に少しほっとしながら
我が家へ連れて帰りました。