犬歯を折るとどうなる?


この画像はロリスですが、リスザルやタラポアンの場合でも同じように目の下まで膿んで腫れてきます。
治療、その後のスロリちゃん(左)  (右:ライちゃん)
「犬歯を折るとどうなる?」で紹介させていただいたスローロリスのスロリちゃん。
飼い主さんから、治療も含め詳細を教えていただきました。

スロリちゃんはお店にいた時から顔にコブがあって、飼い主さんはすぐに
タケダペットクリニックへ連れて行き、治療が始まったそうです。
お店では、国産の子だと聞いていたはずが、犬歯は既に4本とも切られていたそうです。
ロリスは密輸が多く、輸入前に犬歯を折られて入ってくる事が多いと言われていますので
国産かどうか・・かなり謎です。市場では同じように犬歯を折られて顔にコブが出来ているロリス
も多く、犬歯を折った事が原因だとは獣医さんでもなかなか分からないようで、
治療されないまま弱ってしまう個体も少なくありません。特にロリス飼いの方は注意してください。

治療:病院に連れて行き、抜歯して消毒して終了と言うほど簡単なものではないそうです。
お猿のストレスも考慮して、通院ではなく自宅での治療が始まります。
一本目の治療から始まり、上あごから鼻先まで開いた穴を自宅で毎日洗浄します。
一人がお猿を捕まえて動けないようにし、もう一人が先の丸くなった注射器で顔の穴から
洗浄液を注入。口から洗浄液が出てくるそうです。
その後傷口には軟膏を塗り、飼い主さん自らお猿に注射をします。

お猿にとってもこの作業はかなり苦痛でしょうし、毎日繰り返すことによって飼い主さんを見たら
逃げ回るようにもなりかねません。お猿飼いの方は、この作業を実際やるとなったら
どれほど大変な事か想像がつくと思います。
スロリちゃんの場合、4本だったので、一箇所が治ったらまた次・・と言うように、
これを4回繰り返したそうです。
熱心な看病の結果、スロリちゃんはその後の写真のように現在も元気に過ごしています。

スロリちゃんのように、お店で売られている時から犬歯を折られている場合もありますが、
お猿の噛み癖が気になるなどで、犬歯を削ったり、抜歯する方は少なくありません。
我が家のタラポアンもオスの犬歯が伸びすぎて自分のアゴを切ってしまう程になったため
先を少し削りました。
自宅でヤスリで削ったり、ペンチで折るなど荒療治をする方もいらっしゃいますが、
是非、経験のある獣医さんと相談の上、きちんと手術していただく事をお勧めします。

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