お猿の検査の重要性
私や多くのお猿仲間のお猿が経験した一通りの検査手順を下の表にまとめました。
採血による検疫、血液数値の確認とレントゲン、ツベルクリン反応、検便です。
血液検査(検疫)は、まず第一にお猿の病気を人間に移さない事。 お猿は多くの人畜共通感染症を持っています。 お猿から結核、B型肝炎、エイズなどが日本で発見されています。 特に結核は感染した人間が死に至る場合もあるそうです。 ペットとして主流のリスザルも例外ではありません。 また、飼い猿からでもエボラやマールブルグなどの感染をするのではないか? というように思われている一般の方も少なくないようです。 「お猿を飼っている」というだけで病気が疑われ 会社や学校で誤解や差別を受けた事がある方もいらっしゃいます。 人に病気をうつさない事、誤解を招いた時ウィルスを持っていない証明 になる事が採血によるウィルス検査(検疫)の目的だと思います。 また、レントゲンでは肺の状態や骨が正常に発育しているかも見ることが出来ます。 血液数値ではお猿の健康状態や見た目では判断できない異常を発見し 早期に治療できる事があります。 |
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検査をためらわれる一番の理由は「麻酔の危険性」です。 麻酔をしないで採血される病院もあるようですが、お猿は押さえつける事で ショック死した例が多いそうです。我家や多くのお猿仲間がお世話になっている 獣医さんは開業医をなさる前動物園で多くのお猿を診察してきた経験から 押さえつけて採血するのでなく、イソフルという麻酔を使っていらっしゃいます。 麻酔の危険を考えると安易にお勧めする事は本来ためらわれますが、 HPを開いて、亡くなったお猿や助かったお猿を見てきた事、 人間に感染するウィルスを持っていた飼い猿が実際にいた事、 多くの猿飼育者や、獣医さんのお話を伺い、 検査の大切さを理解しましたので、あえて血液検査(検疫)のページを作りました。 ペットとして飼育されていても本来野生動物である猿は病気を隠します 野生動物は生き延びるために敵に弱みを見せない、痛みを悟らせない 本能があるため何らかの疾患を持っていても外見からは判断できにくい 事が多いです。そのため、前日まで異常が見られず突然死を迎えるお猿も少なくありません。 そんな彼らの体の状態を把握する為にもなります。 |
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まだ生まれて間もない個体や、年老いた個体、衰弱個体は麻酔の危険が 高いそうです。検査はいざ具合が悪くなってからでは余計なリスクがある事を考えて 元気なうちにやっておく方が良いと思っています。 |
検疫(血液検査)、wasa家の場合 |
1.サル仲間が行っていた病院(タケダペットクリニック)を聞いて予約する |
2.検査当日は食事を抜く(麻酔をするため) |
3.リードはつけたまま、便も持っていく |
4.おサルの体重測定 |
5.2〜3cmの穴があいた透明なキャリーバックのような入れ物におサルをリードまま入れる |
6.飼い主とおサルとはここでお別れ(どうやらあの穴から麻酔エアー?のような物をいれたみたい) (麻酔:イソフル) |
7.先生のお話では呼吸器のようなものから麻酔を流し、その間に足の付け根から採血、 レントゲンの撮影、右まぶたにツベルクリン反応液、左まぶたに食塩水を注射 (両まぶたとも同じ条件にして反応を見ます) |
8.まだ少し麻酔が効いている状態で飼い主のもとへ・・名前を呼ぶなどして目を覚まさせます (麻酔時間5〜6分) |
9.我が家は4匹検査しましたが、そのうち1匹だけここで嘔吐がはじまったので 嘔吐止めの注射。その後おさまってごはんを食べ始めました。 他の仲間のおサルも沢山検査しましたが嘔吐したのは我が家の1匹だけでした。 |
10.先生からレントゲン、検便、(普通の検便と違い特殊な液につけて通常見落とす物まで見てくださいます) 検査結果(表参照)を見てのお話があります。 |
11.外注にだす検査項目以外の項目はその場で教えていただけます。 ここで状態により薬を頂きます。検査の費用は1匹大体5万円以下でした。 |
12.終了 大体1〜2時間で終了 その後家に帰ってから・・・ |
13.24時間後、48時間後、72時間後にツベルクリン反応用にまぶたの写真を撮影します。 右目と左目が同じようにひらいているかどうか、右が腫れていたら要注意で再検査です。 (知っているリスザルが2匹反応があり擬陽性の段階です。この場合人間も結核の検査に行きます) |
14.撮影した写真を病院に送ります。写真を見て先生が判断し、外注に出していた血液検査の 結果と一緒に結果を郵送していただけます。 |
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