クル病(ビタミンD欠乏症)

クル病は、栄養障害の一つです。食事のバランスが悪い事、
(モンキーフードを与えずに、フルーツや野菜の食事を中心としている場合)や、
紫外線不足などが原因だと言われています。
「家庭で作った餌(フルーツ・野菜)では、カルシウムとビタミンD、
ビタミンD3が欠乏していたり、あるいはカリウム:リン比のバランス不良で
線維素性骨栄養障害(骨異栄養症)になる可能性がある。」

ビタミンDについて
ビタミンDは、取りすぎても体に悪いそうです。(欠乏症と似たような症状)
食品でとらせる場合はそこまで心配は無いけれど、
サプリで集中して摂取させるときは、過剰にあげすぎないよう
獣医さんに相談した方が良いと思います。

クル病の症状
・動く事を嫌がる(全く動かないわけではなく、ある程度は動ける)
・骨折が多発するが、仮骨化が見られない。
・四肢の捻挫、
・脊柱の後弯
・骨が変形する(ヘルニアと言われる事もある)
病院の診断で、生まれつきの奇形じゃないの?と言われたという人も居ました。
骨の変形は見落としがちで、気が付かない飼い主さんが多いです
その多くは「最近あまり動かなくなった」という相談になります。
クル病の猿の飼育

高さの無いケージに移して個別飼育が必要になります。
他の猿と一緒に飼育していると、動きが鈍い事から餌を食べられなく
なる事もあり、その他の栄養障害まで引き起こす事があります。
きちんと餌を食べられているか管理する事が必要です。

・更に温度や湿度も健康な個体以上に注意が必要です。

・日光浴は、窓越しにいくら日が射していてもあまり意味はありません。
ビタミンDの生成に必要な紫外線UV−Bは、窓で遮断されているそうです。
ただし、このUV−Bは、浴びすぎると免疫力の低下など、危険もありますので
注意が必要です。
また、直射日光、高温は熱射病、熱中症の危険もあり、
数分で死に至ることを考えて体温にも注意してください。

紫外線ライトも販売されていますので、獣医さん、爬虫類店などで相談して
使用してください。

・ 病院での治療、投薬に加えて、
家庭での治療は、ビタミンD3とカルシウムを含む、
バランスのとれた食事を心がけます。
ただし、変形してしまった骨は元には戻らないそうです。

・栄養面を考えるとモンキーフードを中心に餌を考える事が好ましいですが、
クル病の進んだ子は歯も弱くなっている事が多く、
硬いものは食べられない場合があります。
その場合はジュースやミルクでふやかして与え、ビタミンCを補います。
ビタミンDが含まれる食品として、お猿が食べやすいものに、
キビナゴ(イワシの一種)の煮干があります。
犬用などで、塩分0.2%以下のものなどが販売されています。

・モンキーフードで紹介している吉岡油糧さんには、サプリメントが多数あり、
症状を言うと相談に乗っていただけます。(電話相談もできます)
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送