熱中症の危険
お猿が寒さに弱い事は有名で、防寒対策は万全な方が多いのですが、
実は暑さで亡くなるお猿はとても多いです。逆に寒さで亡くなった報告はまだ
一度もきいておらず、熱中症で亡くなるお猿は本当に多いです。

冬場の熱中症!獣医さんから注意の呼びかけを頂きました。

冬場の熱中症死亡報告が出ています!コタツの中、暖房器具、ボイラーの故障など
適正温度をきちんと管理しないと、真冬でも熱中症で死亡する例が増えているそうです。
暖かい方が良いだろうとの考えでコタツに入れたり、暖房器具に近づけすぎたり、
設定温度が高すぎたり、その他機械の故障であっても、すべて管理を怠る人為的なミスです。
熱中症は死亡率が高く、短時間でも起こりえます。暖房は換気が必要なものも多いので、
気密性の高い家屋では特に注意してください。

暖房器具の危険を調べてみました。
熱中症だけでなく、熱によって化学物質が出て空気汚染されたり中毒になったりする
危険もあるようです。

家庭用暖房器具の危険抜粋

壁材、床材、家具など内装や家財などから放散される化学物質による室内空気汚染は、
一般に気温が高い夏場に汚染が大きくなると言われていますが、
換気が不十分で
気密性が高い室内環境下で冬場に暖房器具を使用した場合、その状況が逆転することが
あります。そのため暖房器具使用時は、換気に十分気を付ける必要があります。

暖房器具による室内空気汚染に関しては、室温が高くなることが原因で、
床材や壁材などの建材から化学物質の放散量が高くなるために発生する汚染以外に、
日常最も注意しなければならないことがあります。それは、気密性が高く換気が不十分な
室内環境下で燃料を燃やして暖房するタイプの石油ファンヒーター、石油ストーブ、
ガスストーブなどの暖房器具を使用した場合に発生する、一酸化炭素、二酸化炭素、
窒素酸化物などの放散化学物質です。そして、その中で特に注意しなければならないのは
、一酸化炭素です。
 

一酸化炭素は、無色・無味、無臭の気体で皮膚への刺激性がないため、
吸っていることに気付かず中毒症状が現れるまで五感で感知できません。
そのため燃焼器具を使用する時は、換気に十分注意する必要があります。

石油ファンヒーター、石油ストーブ、ガスストーブなどの燃焼器具を使用する時は、
換気に注意しなければなりません。
一酸化炭素濃度がたとえ0.01%であっても、幼児などの場合では、
数時間でけいれんを起こすことがあります。

(お猿の体の小ささを思うとと、微量でも中毒の危険が考えられます)

お猿、熱中症の危険 特にリスザルでの死亡報告が多く、弱いようです。
ドライブ中車内で・・、庭やベランダで日光浴のつもりが・・、日中部屋の中で・・
など、様々です。
熱中症の死亡率は非常に高く、病院に行っても間に合わない事も多いので、
緊急時の応急処置などを獣医さんに伺いました。
分かる範囲で書かせていただきます。
応急処置 人間の場合と同じで、熱くなった体をとにかく冷やします。
で、すぐに病院に行って下さい。 
このとき、急速に温度を下げると言うよりは徐々に下げる事を考えてください。
濡れたタオルで体を包むなども効果的だそうです。
また、緊急の場合、顔以外の体に水をかけてもよいそうです。
意識の無い子の顔に水をかけると、溺れてしまうそうです。
また、意識の無い子、飲む力の無い子に無理に水を飲ませると
窒息死してしまいます。

その他、ペットボトルに氷水を入れてタオルを巻き、
動物に抱かせる方法もあるそうです。

熱中症になってしまったら、命に時間がありません。
かかりつけの病院が遠い場合、連絡が取れない場合、応急処置なら
犬猫病院でも処置していただける場合があります。犬猫病院の利用については
下のほうで書いてありますので、参考にしてみてください。

報告のあった熱中症例
昨年、今年、個人的にメールを下さった熱中症と思われる例、
聞いた例を紹介させていただきます。
もちろん匿名です。お猿はほとんどがリスザルでした。

以下の報告以外でも、その時の状況など詳しい事が書かれていないけど、
「日射病、熱射病で亡くなったと思われる」と言う報告はありました。
獣医さんに伺っても、今年は多いとおっしゃっていました。
1.ドライブ中 ドライブ中は、普段と環境が違い、緊張や酔いもあるのかもしれませんが
亡くなる話はよく聞きます。また、遠出の先では病院が分からずに手遅れになる
事もあるようです。出先近くの病院を何件か登録しておくのも良いかもしれません。

車内でプラスチック製のキャリーバッグに入れ、後部座席に置いていた。
車内エアコンを入れていたが、後部座席、直射日光が常に当たっていたようだ。
気が付いた時にはぐったりしていて、水を飲ませようとしたが飲まなかった。
かかりつけの病院は遠く、たまたま見つけた犬猫病院に入ったが、結局
死んでしまった。

ドライブ中、飼い主が飲食店に入るため、車内にリスザルを残した。
車内を自由に動けるようにしていた。
短時間で戻ってきたが、車内の温度が急激に上がり、お猿の体が熱くなっていた。
すぐに病院に連れて行ったが間もなく死んでしまった。

原因は良く分からないが、さっきまで元気にご飯を食べていたのに、車で移動中
亡くなった。炎天下を散歩した後吐いて、その後車内では横になっていた。

我が家でも、出かける前、駐車している間に車内が暑くなっていて、
その中にお猿と一緒に乗り込んだ時、エアコンもすぐには冷たい風が出なくて、
お猿がぐったりして吐いた事がありました。お猿を触ると体が熱くなっていました。
すぐに車を止め、体を冷やしたので、回復しました。
2.室外 庭やベランダで日光浴をさせている間の事故もあるようです。

いつものように庭にリードを繋いで遊ばせていた。リードに余裕を持たせ、
日陰、日向をお猿自身が選べるようにしておいたのに、
目を離している間に炎天下でリードが絡まっていた。
見つけたときには既に死亡していた。
天気が良かったのでベランダにリードをつないで日光浴させていた。
出した時は日陰もあったのに、ほんの数十分後、
気が付いたらベランダが炎天下になっていた。
水を飲ませようと思ったが、ぐったりしていた。病院に行く途中死亡。

日中、ケージの掃除の間だけベランダにキャリーバッグごと出していた。
短時間だったが、意識は無くぐったりしていたので病院に行った。
手を尽くしたが間もなく死亡。

ベランダにケージを置いていた。様子がおかしかったので
ケージを日陰に移して様子を見ていたが、死んでしまった。
3.室内 飼い主が外出する時は涼しくても、閉め切った室内、日差しで日中温度が
急激に上がる事は多いです。
部屋に残したお猿が気になりながらも仕事を抜けるわけにはいかず、
夕方帰った時にはグッタリしていたり、既に死亡している場合もあります。

猿のため部屋の冷房をつけて出かけたはずが、飼い主の外出中に家族が
エアコンの消し忘れだと勘違いし、消されてしまったという話もありました。

エアコンは冷えすぎもいけないし、長時間冷房が直接体に当たるのは
体調を崩してしまいます。
お猿のケージに、広さ、高さが必要だと言うのは、運動不足だけのことではなくて、
日のあたる部分、あたらない部分、風が当たる、当たらない、など
お猿自身が心地よい場所を選べるようにするには、狭いケージでは不可能です。
冬の暖房でも、高さのあるケージなら、寒い時は上に行って温まり、暑くなったら
下のほうに行くなど、お猿自身が快適な温度を選ぶ事が出来るのが大事です。
冬場、温めようと、コタツの中にお猿を入れ、熱中症
冬場、暖房器具の設定温度がくるっていた。室内温度が上がりすぎて熱中症

緊急時の病院選び
熱中症など緊急時の応急処置だけなら近所の犬猫病院でも
処置していただける場合があります。
犬猫病院の利用 犬猫病院は基本的にお猿の診療はしていただけません。
以前、電話帳に載っている近場の獣医さんに片っ端から電話して、
猿の診察をしていただけるか聞いた事がありますが、まず殆どが断られます。

我が家の犬猫病院利用法を参考までに紹介します。
1.「お猿なんですが、検便していただけませんか?」と、お猿が元気な時に
電話してみる。

検便なら犬猫と同じらしく、診ていただける場合が多かったです。
別に検便したかったわけではないけど、緊急で連れて行くより、
まずは元気なうちに覚えてもらおうと思って連れて行きました。
犬猫病院にお猿は珍しいから、結構すぐ覚えてもらえます。

2.覚えてもらえたら、「ちょっとした怪我くらいなら処置していただけますか?」
と聞いてみる。

我が家は検便以外でも、怪我の消毒や、虫刺されでも連れて行きました。
「体重を量りたい」と言って連れて行った事もあります。
まずはそういう命に関わらない、内臓の病気でない理由で電話してみると
連れてきても良いと言われることが多かったです。

中には「猿は人間にうつる病気を持っているから連れてこないで下さい」と
言い切られる事も少なくありませんでした。
検査済みですと言っても無理なものは無理。他を当たりましょう。

どこでも診て頂けるわけではなく、すぐに処置してもらえない、
難しい動物を飼育しているという自覚をもって
日ごろから準備しておく事が大事だと思っています。
夏の暑さ対策
お猿と外出時
・ペットボトルを凍らせて外出の際持ち歩く

・タオルに巻いた保冷材をケージ、キャリーバックにおいておく
(保冷材はお猿が噛んでも破れない、プラスチックなどの物)

・駐車中は車に日よけシートを張っておく。
(フロントガラスに立てるタイプも売っています)

・後部座席にも直射日光を避ける日よけを窓に張っておく
(吸盤などで窓に貼れるものが売られています)

・お猿と出かける時は、先にエンジンをかけて冷房を入れ、車内の温度を適温に
してからお猿と乗り込む。

・車内でもお猿を一人にしない事。必ず人間がついているようにしてください。
暑さ対策
室内
正確な温度計を置いておきます。

30度を越える室内には冷房やドライを入れます。
我が家はケージ床部25〜上部28度くらいになるように調節しています。
冷風が当たる部分と、逆にフリースも入れています。
暑い時は風の前で涼んでいるし、涼しくなったらフリースで寝ています。

その際、冷房の効率を上げるグッズが販売されています。
室内側の窓にスプレーすると、窓ガラスからの熱の流れを
30%〜40%抑えます。

スプレーなので、お猿の近くで使わないなど、
気をつけてください。

ミラーカーテン
ステンレスカーテン
冷暖房の効率を上げるために、光を反射する糸が
織り込まれています。我が家は冬の冷気を抑えるために
購入しましたが、夏の日差しにも有効です。

日光浴や紫外線は大切ですが、直射日光を当てるのは人間が見ている間だけ
にしたほうが安全です。暑い国のお猿ですが、野生でも木漏れ日や日陰に隠れて
涼しい場所を見つけて生活しているそうです。

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