ミルワームを肥やそう

餌用のミルワーム(スーパー、ジャンボ共)、喜んで食べるお猿は多いけど
買ってきてそのまま食べさせても栄養価は全然良くありません。
爬虫類飼育者の間では一般常識として餌も肥やすのですが、
猿飼いとなるとなかなか知られていないようなので、簡単な肥やし方説明です。

ミルワームはコオロギに比べて飼育は容易で、死ににくく、匂いも少ないです。
ただ、栄養価はコオロギよりも比率が悪く、リンが高すぎてカルシウムが低いので
買ってきてそのままをお猿に与えるのは栄養性疾患
(骨が弱くなってしまう)の原因にもなるそうです。


「コオロギを肥やそう」はこちら
ミルワームの基本飼育
温度
特に気にしなくても良いようです。
お店によって冷蔵庫に入っている事もありますが、
温度を低くすると成長が止まるため、在庫を冷蔵庫で
管理しているようです。死んでしまうのも多いし、弱弱しくてお勧めしません。
自宅でお猿の餌用に肥やす時は、常温で大丈夫です。
適した大きさのプラケースにパン粉を入れて用意します。
基本の巣材です。
購入時、ふすまやおがくずの中に入って丸い容器で鳥用に
売られている事が多いと思います。

まずはこのふすまの中からミルワームを選別。
ジャイアントワーム(スーパー、ジャンボ)は大きいので選別しやすい
のですが、ミルワームは一苦労です。

以前は料理用の編み目になったこし器で振るっていましたが、
それだと細い子は一緒に落ちてしまうので、
今は新聞紙やオーブンペーパーなどの上に少量づつ広げて
選別しています。平らに広げると見つけやすいです。
餌を与える

とにかくリンが高くてカルシウムが低いのが一番の問題なので
カルシウムを一番に考えて餌を与えます。
市販されているコオロギの餌を混ぜたり、モンキーフードや
アガリクス、粉末にしたクロレラ、粉ミルク、
間接摂取させたい栄養剤をあるもの混ぜます。
巣材がそのまま餌になる感じです。
かつおぶしや煮干なんかもたんぱく源として使われます。

更に、ニンジンやリンゴなど、お猿の食べ残しの生の餌を
巣材の上に置いておきます。

その中に、選別したミルワームをポイポイ入れてゆきます。

ニンジンやリンゴなどの生の餌はとても嗜好性が良く
あっという間にミルたちが群がります。
数日で大きくなり、表面もツヤツヤして肥えたワームが出来ます。

この生餌を食べきっていれば良いのですが、残したものが
パン粉に沈んで表面からは見えず、中で腐ってしまうので
表面の生餌が消えたなと思ったら中を探す事。
食べ残したものはすぐに出してしまった方が良いです。

入れ替えてから1週間くらいすると肥えた良いワームが出来ます。


 

成長したミルワームは、ジャンボワームになる?とか
羽が生えて蛾のように飛ぶ?と思っている方も居るようなのですが、
そんな事にはならないので安心です。

脱皮を繰り返し、脱皮直後は白くて柔らかなミルワームです。
その後成長して白いエイリアンのようになります。
頭?を掴むとお尻?をクルクル回します。キュートです。

次に茶色っぽい甲虫になって、それが黒くなりますが、
表面を歩く程度で飛んだところは見たこと無いです。

成長過程で死んでしまうと、ニョロ型のまま黒っぽくなりますから
出してしまいます。
ミルワームは噛む? Yes、噛みます。
でも本当にプチっと気が付かない程度の噛みです。
恐れるほどの噛みじゃないです。
ミルワームは噛むから嫌という声も聞くのですが、
いやいや猿ほど噛むペットを飼っておいてそんな・・・。

ジャンボワームになると、まぁ気が付くくらいの噛みはありますが
それでも人間が痛いと感じる間もないくらいの
極少噛みですから大丈夫。
ミルワームなんて噛まないんじゃないかなぁ。。
全く気が付きません。大丈夫です。

脂肪が多くお猿に食べさせすぎると太るそうなので、
ダイエット猿は少量で。

ジャンボ♪

手で掴むのが苦手な方は、ピンセットを使いますが、
良くある金属のピンセットだと、
勢い余ってお猿が怪我をすることがありますので、
爬虫類用に木のピンセットが販売されていますから
それを使うと良いと思います。
我が家では、HERP CRAFTという木のピンセットを置いています。
でもこれ大きいからミルワーム掴むのは難しいと思います・・。
手でいっときましょう!

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