〜アニマルバス〜 
管理人wasaの気持ち・・矛盾点あり・・でも実話

このHPは、今現在飼育している人同士の情報交換の場です。
お猿の飼育をお勧めするページではありません。

「猿をペットにするのは大変だ」と聞いたり、実際感じたりすると思いますが、
誰が大変なのか。誰より大変なのは、猿自身です。

ペットで飼われている猿は、楽しそうに、幸せそうに見えるかもしれません。
人の手で長く育てられた子は、特にそう見えると思います。
でもそれは、本来の自分を押し殺し、必死で耐え、我慢して、
それでも生きるために飼い主に甘えて順応しようと頑張った結果だと思います。
そうやって自分の肉体と精神を誤魔化すしか、生きる道が無いからです。
誤魔化しきれない子は、飼い主に噛みついたり、暴れたり
自虐に走ったり、ストレスを抱えて病気になったりもします。
誤魔化すと言うのは、ここでは悪い意味ではなく、
完全に誤魔化す事が出来た子は、ある意味幸せなのかもしれません。
だから、猿が少しでも幸せだ、これでいいんだと錯覚できるように、
私達は環境を整え、餌を考え、その手伝いをするのだと思います。

そのお猿がどうして今、日本にいるのか。母猿を銃で撃って落ちた小猿を拾うという
残酷な捕獲方法、密猟、密輸の事も知ってください。
臆病で頭もいいお猿が捕獲者の肩に飛び乗ってついて行くわけないんです。
明らかに口が裂けて固まった子、ひどい骨折跡のある子、火薬の跡が
火傷として残っている子、歯を折られた子などたくさんいました。
輸入された時点でそれほどの大怪我をおう捕獲方法で捕まえられてきています。
また、入国時には、大量に死着します。
それも全て、猿をペットにしたいという私達の責任です。

「猿を飼育する事は虐待だ」という方々も居ますが、
猿を知れば知るほど、その通りだと気が付く飼い主の方々は多いでしょう。
かと言って、既に飼っている猿を、野山に放すわけには行きませんから、
少しでもお猿が楽しみを見つけられる環境作りや飼育方法を
皆で情報交換しあって探しています。

アニマルバスに猿飼いが楽しく集い、色んな話が出来ればと思いますが、
決して猿飼いが増えて欲しくてやっているHPではありません。
既に猿を飼育している私達は、より良い飼育方法を考えると同時に
自分の過ちを広めない努力も必要だと思います。

「猿をペットにするのは大変だ」の、人間側の大変さについて

一番はウィルスの恐さです。これだけ騒がれても、まだ危機感を持てず
他人事と思っている猿飼いも少なくありません。
お猿の検査関連
自分だけではなく、周囲の人間、他人にまで危害が及ぶ危険性を
どうか分かってください。人間に近い生き物は、共通する病気も
大変多いです。長年飼育されてきたペットの猿、アニバス仲間の猿からも
危険なウィルスや細菌が実際に発見されています。
検査もしていない猿を、公園など連れ歩く事は絶対にやめてください。
人間に感染するだけではなく、人間のウィルスを
うつしてしまう事も少なくありません。人畜共通感染症を知ってください。
輸入に規制が入ってからもペットショップに並ぶ猿たち、
入手経路を把握してください。危険です。

次に、噛み癖の問題は避けて通れません。
小さい頃の猿と、大人になってからの猿は違います。
今まだ赤ちゃんだったとしても、いつかは大人になります。
赤ちゃんから飼育しても、大人になって、ある日突然噛むようになったという話は
本当に多いです。噛まれて入院、指が動かなくなったとか手術になった
なんていうのも珍しい話ではないです。リスザルくらい小さくてもです。

想像と違った、賢いと思った、なつくと思った、噛まれて恐くなったと言い、
飼いきれなくなって手放す話は本当に多いです。
ケージに閉じ込めたまま、掃除も出来ず、餌だけあげる
不適切な飼育を続ける方もいらっしゃいます。
飼育を始める前に、この現実を知っていれば飼わなかったと、後悔されます。
飼育前に、可愛いイメージだけでないお猿飼育の「現実」を
少しでも知っていれば防げる事もあるだろうし、
知った上でもう一度検討していただけたらと思います。

お猿に噛まれたキズ
このページを是非見てください。
私やお猿仲間が実際にペットの猿に噛まれた傷です。


フルーツやドライフードだけで飼育できると思っていませんか?
虫やネズミを買ってきてちぎってあげられますか?

これらも大切なお猿の餌です。恐いとか気持ち悪いとか言ってられません。

部屋中荒らされますから、飾りも付けられないし、壁紙はビリビリに破られます。
トイレのしつけは出来ません。
今の自分だけでなく、10年後どうしてるか、20年後30年後どうしてるかも考えて。
自分の体力、結婚、離婚、出産、金銭面、
生んだ子に喘息が、アレルギーが出たら?
猿からウィルスが出る可能性もあります。
それでも変わらず飼育を続けられるかどうか。

猿を飼育する事は、変わったことだと思います。普通じゃないです。
ご近所から苦情が来たり、変な目で見られる事も
あるようですが、どんなに理不尽な事を言われたと感じても、
苦情を言うご近所さんが悪いわけではなく、騒ぐ猿が悪いわけでもなく
猿を飼った自分自身の問題だと言う事を認識しないといけないと思います。
猿を飼っているだけで、変わった人と見られる事も多いですが、当たり前です。
非難、差別もきちんと受け止めるべきだと思います。

また、猿を診察してくれる病院が少ない、近くになかった、
診察が曖昧だ、扱いに慣れていない、対応が悪い、
頭ごなしに叱られた、失礼な断り方をされた、など
病院への苦情も少なくありませんが、
いつでも適切な処置をして欲しかったら、犬を飼うべきです。

信頼できる病院が見つけられたとしても、
具合の悪くなった猿を病院に連れて行くと言うのは大変な作業です。
車酔いの激しい子も少なくありません。それだけで衰弱する子も居ます。
また、点滴は出来ませんし、小さな治療でも麻酔が必要です。
野生で生き延びるための知恵から、猿は病気をギリギリまで隠します。
早期発見は本当に困難です。昨日まで元気だった子が
朝ケージを見たら死んでたという話もよくあります。
病院、飼育費用も想像以上にかかりますから、それは覚悟が必要です。
購入時のウン十万なんて、これに比べたらないようなもんです。。


大きな矛盾点として書かなければいけないのは、
私が猿を飼った動機は、ただ可愛かったからです。
猿を飼うなんてちょっと珍しくていいなぁと感じていました。
小さな手で私にしがみつき、おいしそうにフルーツを頬張る姿を見て可愛くて、
可哀相だなんて考えた事もありませんでした。
お店に売っているんだから、お金を出して買う。
何がいけないのか、犬や猫を飼うのと何が違うの?と思っていました。
だから、これを読んでも今は意味が分からないと思う人もいるだろうし
うちの子は違うと反感を持つ人もいるでしょう。
本当はえらそうな事言いたくないし、私自身も日々勉強中の身なのですが、
次々に里子に出される猿達の理由を見るたびに
皆同じような原因で躓いてしまうのが残念です。

今アニバスに集まってくれている猿飼いのかたがたも、はじめの動機は
私と同じように、ただ可愛かったから飼育に踏み切ったという方も
少なくありません。でも、今こうしてアニバスに集ってくれるという事は
すでに手にしたこの子達に、出来る限りの事をしてあげたいと
思ってる人だと思います。今以上の飼育を求めて集まっている人たちです。
手放したり大変だと思ってしまったり愛情薄れた人は来ないでしょう。
ごくごく一部の、すっごいラッキーな状態にたどりついた人だと思います。

それでも飼育したい方は横のつながりや皆の意見を大切にしてくださいね。
微力ながら私もお答えできる事はしていきたいと思っています。
愛情いっぱいで飼育したい人まで否定しようとは思いません。
飼育する際には、是非猿について必死で調べて取り組んで欲しいし、
動物実験の事も、どうか知ってください。

「個人的な事」
動物のお世話は「多い」けど、今私自身は「大変」とは思わなくなりました。
ひどく噛まれた時も、それで恐くなる事はありませんでした。
お猿のうんちが顔についても笑っていられる奇特な人間になりました。
餌のネズミを手でちぎる事も平気になってしまった。
ふと、ネズミだって同じ動物なのにネズミや虫は殺してよくて
お猿は元気でいて欲しいと思うなんて差別だなとも思います。
お猿を飼育していない友人が遊びに来ると、虫がいっぱいのプラケースを見て
気持ち悪がるし、冷凍庫にネズミが入っているなんて気でも狂ったか?
と言われます。気づかないうちにそれぐらい変人になってしまったのかもしれません。

お猿飼育、私だってはじめは想像と全然違って大変だったし、
やっぱりネズミは気持ち悪かった。
噛まれて肉がえぐれた時はびっくりしました。痛いはもちろん
自分の肉の中なんて初めて見た。その後しばらく家事も出来ません。
毎日のように噛まれたり威嚇されて、それでも怯えながら
ケージから出して遊ばせて、掃除して。遊びに行きたくても出かけられなかったし
脱走して、電気や食器を割られ、お猿は怪我してるし部屋は
ぐしゃぐしゃって時もありました。
色んなものに糞尿をかけられて、電化製品はすぐ壊れました。
お猿の鳴き声やケージを揺らす音で辛い思いもありました。
今でもお猿はあまり変わりませんが、私自身が変わったから
そんな事が大変に思わなくなった気がします。でも、毎日やる事多いなぁと
思ったりはします。それを鼻歌歌いながら楽しくやれるようになりました。

森で走り回っていた猿達を、日本の家で飼う事事態どんなに
環境を整えてもお猿は既に不幸なのかもしれないです。
でもその中で不幸中の幸いとなるよう
少しでも安らげる、楽しめる環境を作る事を目指しています。
野性に負けない何かを与えてあげる事を考えます。

猿を飼うのが夢だったという方からのメールも多いのですが、
猿を飼育するとはどういうことなのかを、
少しでも考えていただけたらなと思いました。

賛成、反対、意見は色々ありますが
結局私自身がひいたラインの中でしかものって考えられないんじゃないかな。
ただそのラインは色んな意見を聞いていつも動いています。
そうやってこのHPは出来ています。
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